ミスマッチ

雑記ばかりつづいてましたが、ここらでちょっとお堅いネタです。
バイクの性能をアップさせるためだったり、乗り味を変えるためだったり、または見た目を変えるために、バイクのパーツを交換することも、MTBの楽しみのひとつですよね。


しかし、パーツを交換する行為、なんでも好きなモノを取り付ければ良いという訳ではありません。
洋服なんかもそうですが、それちょっと変じゃない!?
っというようなミスマッチが起こる可能性があるのです。
極端な例をあげますと、
軽量なリジッドフレームに乗っていて、トレイルやXCを楽しんでいたとします。
しかし、トレイルの下りが楽しくなってきて、ちょっとダウンヒルみたいなことをしてみたい!
そう思ったとします。
そこで、なにはともあれ、下り向きのフロントサスペンションに交換。
なんか少しハンドリング(ハンドルを切る感じ)が変だけど、フワフワして衝撃をいっぱい吸収してくれていい感じ。
なぁんて思っても、それは間違い。
何が間違い?
・フレームには推奨されるサスペンションのストローク長があります。
 ハンドリングが変わる原因です。
 フレームに合わない長さのストローク量のサスペンションを装着すると
 ヘッドアングルが変わってしまい、ハンドリングがおかしくなります。
・フレームとサスペンションをパッケージとして見たときの剛性バランスがあります。
 これもハンドリングが変わる原因です。
 さらに、フレームに致命的なダメージを与えかねない可能性もあります。
 要は、フロントサスペンションの方が強過ぎてヘッド周りに
 大きなダメージを与えてしまうのです。
・バイク全体の重量バランスもあります。
 たとえ、フレームが軽くて全体の重量はそれほど重くならなくても、前後のバランスは
 大きく変わります。フロントが重たく、リアが軽る過ぎ。
 リアが軽いのは元々だけれど、フロントが軽いことで、バランスがとれていたモノが
 崩れてしまうということです。
っという具合にですね、ミスマッチを防ぐには、バランスやパッケージングが大切ですよ
ってことですね。
例にあげた、逆のことを考えてもそれおかしいでしょ?
ってなりますよね。
フレームが重虜級で、フロンサスペンションが軽量って。
ミスマッチ!!
例にあげた、サスペンションを交換するようなことの他に、ハンドルやステム、タイヤやホイールなど考えられることは沢山あります。
いま、自分のバイクを構成しているパーツは大丈夫ですか?
無理やりそれで満足してませんか。
乗りにくいだけでなく、パーツの寿命をちぢめたり破損などのトラブルの原因にもなるので、
パーツのマッチングはよ〜く考えましょう。