レース前のセッティング  その1

今週末は全日本選手権ということで、気合入っている人も多いのでは。
レース前日、もしくは当日入りで試走と合わせてできるセッティングのポイントを紹介。

レースとなるとコース攻略のために試走に集中するのは当たり前。
しかし、ちょっと冷静になって上手く走れない部分のラインを歩いてみたり、上手に走っている人の走りを見るのも1つの手だろう。
短い時間でどれだけ自分の思い通りに走れるようになるかが、レースでよい結果を出すための一番のポイントだろう。

そのためには、走りに加え、バイクのセッティングも考えてみるとよい。
まずはタイヤ。
これは普段走っているもので良いと思うが、雨が降った時にどうすかをレース前に決めておいたほうがより良いだろう。
直前になってどうするか?迷うより気持ちに余裕がでるからだ。
タイヤのエア圧も普段通りセットしよう。
レースだからって特別なセッティングは必要ない。
ただ、試走時にパンクをした場合は、普段よりエア圧を高める方が無難だろう。
普段どおりに走れていればパンクはないのだろうが、レースとなって身体に力が入って路面のギャップに合わせられずパンクしてしまうこともあるからだ。

レース時によく変更していたのが、シートの高さ。
ペダリングのし易さを重視するか?攻め易さを重視するか?
そこで、多くても1~2センチ程度変えてみると、走りやすくなる場合がある。
変更して走りずらくなったら元にもどせばよい。

上記の事は、1本~2本の間で判断したい。

サスペンションのセッティングは、その日のコンディションに合わせるのが良いが、
なかなか難しいと思うので、レース時に新設になったラインがある場合はそこが普段のセッティングで問題ないかどうか?そこを考えるだけでも良いだろう。
普段のコースより衝撃が大きいのか?それとも斜度があって攻めずらいのか?
そういった走りに影響するような要素がある場合は、それをガマンして走ってしまったほうが得策なのか?それとも少し調整をして、楽にするほうが良いのか?そういった観点で判断をしよう。判断するときは、転倒してしまうのか(しそうになるのか)もしくはごまかせるのか?というところだろう。

実際にセッティングを変更する場合は、完全にそのセクションに合わせこんでしまうのではなく、1~2クリック変更するような微調整を行う方がよい。変更したことで、全体が狂ってしまわないようにする為だ。

またセッティングを変更する場合は、フロントとリアを一辺に変更しないこと。
さらに時間短縮のために、反復できるようなシチュエーションなら、変更して試しに走ってその場で確かめてみる。

ケース毎に対処方を紹介したいところだけど、それをやってしまうと、先入観が先行して自分の走りを客観的に見れなくなってしまう可能性があるから、自分の感じたままをセッティングに反映させて欲しいと思う。
なので、特に普段のセッティングで問題ないと思うのなら、いつものセッティングで走るのが良い。
そういったことを決める判断力と決断力。これらもレースでは大事な要素だろう。
早く決められればそれだけ、走るだけに集中できるからだ。

コースを攻略すると同時にバイクもコースへ合わせていく。
ちょっと冷静になって考えながら走るだけでできるはずだ。

今日紹介したような内容はせめて前日入りでないと難しいと思うので
当日入りする場合は、明日にでも書いてみようと思う。