セッティングで重要なポイント、バイクの走らせ方

セッティングで重要なポイント、バイクの走らせ方


タイトコーナー、フラットコーナーとセッティングを行う時の考え方について書きましたが、セッティングを行う上で重要なことは、走らせ方なので、そのことについて軽く触れておこうと思います。


これはコーナーに限ってではなく、全体で重要なことなのですが、セッティングを行っているときは、走りを毎回一定に保つということを心がけて欲しいのです。
特に同じコーナー、同じセクションを走るときは、ラインはもちろん出来る限り速度も1度目に走った時と揃えるようにします。
毎回ラインが変わったり速度が変わってしまうと、調整を行ったことで良くなったのか?悪くなったのか?正確な判断にはならないからです。速度をそろえるということは難しいと思いますが、意識してゆっくり走ったりしなければ、以外と速度は揃いやすいので、それほど意識して走る必要もないと思いますが、セッティングをする前提として重要なことなので、覚えておいてください。

また走らせ方として、サスペンションの感触を一生懸命感じようとするあまり、サスペンション任せの走りになってしまわないようにしてください。
これは、普通に走っている時は、バイクに対して荷重をして走ると思いますが、これがただサスペンションの動きの具合を感じようと、ライダーが何もせず走ってしまうと、普通に乗っているときと比べて、サスペンションが動くスピードが変わってしまいます。

サスペンションの動きが、普通より早くなってしまったり、遅くなってしまったりすると、ダンパーの効きの強さが変化してしまいます。
以前にも書きましたが、ダンパーの効き具合は、ダイヤルの調整によって基本的に変わるのですが、同じダイヤル位置でもサスペンションが動くスピード(ストロークするスピード)によっても変わるので、普段と違う走らせ方(サスペンション任せ)にしてしまうと、正確な判断ができないということですね。

あまり神経質になると、セッティング自体を感じ取ることができないと思うので、先にも言いましたがセッティングの作業をするうえでの前提条件として、頭に入れておくと、より早くセッティングを出すことが出来るようになると思います。