ジャパンシリーズのコースよりコーナーのライン取りを考える

ジャパンシリーズのコースよりコーナーのライン取りを考える

週末は富士見パノラマでジャパンシリーズDH第2戦を観戦してきました。
レースを見ていると走りたくなってしまうのは毎回のこと(笑)
今回もエリートクラスの走りを見て、刺激されてきました。

観戦していたポイントがライン取りを間違えるとやな感じのコーナーだったので、ちょっとラインの取り方を考えてみた。

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スタート直後の高速のジープロードを過ぎ、テーブルトップのジャンプを終えた後、通常のAコースであれば、バンクの切り替えしのコーナー。
適切なスピードに落としてバンクにのれば気持ちよくクリアできる。

レースではそのバンクに乗らず、バンクの外側を通すようなコースとなっていた。
真ん中のオレンジ色のポールから5~60センチの幅で土が削れて色が変わっているところが多くのライダーが走っているところ。

ライダーから見ると、ギャップを乗り越えて曲がりながら落ち込む感じになる。
おそらく手前で見えるラインはギャップの頂点、平らになっている部分だと思う。
しかしその先を確認すると、斜面が途中からコーナーに対してバンクになる部分と逆バンクになる部分が見える。

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フロントタイヤがポールの位置まで来たときに、そのことに注意しているのでは遅すぎる。コースチェックの上、どこをどのようにラインを取らなくてはならないか考えた上で走ることが重要となるセクションだと思う。

もし、赤いラインより外側にフロントが来てしまったら、逆バンクに乗りそうになりブレーキを強くかけることになると思う。
赤いラインよりも外側にも多くのライダーが走っていることが確認できると思うが、数センチの差がそのセクションの運命を分けるのだ。

エリートクラスで決勝を走るライダーは、その手前の土手を利用してギャップに対して真っ直ぐ進入することより、ポールギリギリを狙ったラインを取るライダーが多く見られた。

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このセクションの難しいところは、そのギャップをインギリギリにつけたとしても、次のセクションに入るために、ややコーナーリングをしなければならないところ。
路面状況は硬く結構スリッピーだったので、すべるタイヤをいかにコントロールしながら、曲げて思い通りのラインに入れるか否かでそのセクションのタイムは結構変わりそうだった。

こういったセクションはブレーキの掛け方一つで走りやすさが変わってくる。
路面状況から判断すると、おそらくリアタイヤをロックさせてしまったライダーが多いのではないかと思う。曲がりながら減速もかねたブレーキになると思うので、強めにブレーキレバーを握ってしまうと、一気にロック。
グリップを失ったリアタイヤはどこへやら。

そうならない為には、ロックをさせないブレーキコントロールを覚える。
これは普段からの練習の積み重ねでしょう。

レースでは、走ることに精一杯になってしまってラインなんかめちゃくちゃだったなんて経験があると思います。
試走の段階で気になる箇所は上手いライダーの走りをチェックするのもありですよ。

細かいことと思うかもしれませんが、細かいことの積み重ねがタイムアップへつながるのです。
ちょっと考えながら走るのも楽しいですよ。